基本操作・タイムラインウインドウ

 

タイムラインウインドウで不透明度を調整する

 ビューアウインドウで映像の不透明度を調整することもでますが、タイムラインウインドウでその調整を行うこともできます。少しなれてくるとこちらの方法がやりやすいと思うので、タイムラインウインドウを使っての不透明度の調整方法をここでは説明します。

 まず以下のように V1 の上に重なるように映像を配置します。

図02-9. 「タイムライン」ウインドウ

 見やすくするために「トラックの高さ」を高くし、「クリップのオーバーレイ」をクリックしてタイムラインのビデオトラックに不透明度(黒い細い線)を表示させます。またこの時、サウンドトラック上にはオーディオレベル(赤い細い線)も表示されます。

図02-10. 不透明度を表示させる

 この状態で映像がどのように見えるか確認してみましょう。まずビデオトラックが重なっていない部分を確認します。この時はビデオトラック V1 の映像がキャンバスウインドウで確認することができます。

図02-11. タイムラインウインドウ

図02-12. キャンバスウインドウ

 次にビデオトラックが重なっている部分を確認します。ビデオトラック V1,V2 が重なっている部分を再生すると、キャンバスウインドウには V2 の映像が再生されます。

図02-13. タイムラインウインドウ

図02-14. キャンバスウインドウ

 つまりデフォルトでは不透明度は 100% に設定されているのです。それではここでの目的であるキャンバスウインドウでの不透明度の調整を行います。

 キャンバスウインドウのビデオトラックには「クリップのオーバーレイ」をクリックしたので不透明度のライン(ビデオトラック上の細い黒い線)が描かれています。これをドラッグすることにより不透明度を調整することができます。ここでは不透明度を 60% にしてみました。細かい数値でこの不透明度を設定する場合には、「コマンド」キーを押しながらドラッグを行います。

図02-15. 不透明度が 60%

図02-16. V1,V2 の映像が重なって見える

 これで不透明度の調整はできるようになりましたが、このままだとビデオトラックが重なっている部分でいきなり映像が合成される結果になります。自然な結果にするためにはもう少し調整が必要になってきます。

不透明度にキーフレームを追加してクロスディゾルブを表現

図02-17. ツールパレット

 ツールパレットで「ペン」ツールを選択します。この「ペン」ツールを使ってこれから作業を行っていきます。キーボード上で「P」を押しても「ペン」ツールを選択することができます。

図02-18. キーフレームを追加

 ビデオトラック V2 の不透明度に左図のように二カ所にキーフレームを追加します。キーフレームを追加するためには「ペン」ツールを選択した状態で、キーフレームに追加したいポイント上の不透明度の黒い細い線をクリックします。

図02-19. キーフレームの移動

 最初のキーフレームを不透明度 0% つまり透明になるように「ペン」ツールのままドラッグします。

 

図02-20. スムーズ

 この状態でもまだ不透明度が急激に変化するように感じられてしまうため、不透明度の変化をスムーズにします。折れ線をスムーズにするためには「ペン」ツールのまま、「control」キーを押しながら目的のキーフレームにマウスカーソルを移動させます。すると左図のように、そのポイントを消去するか、スムーズにするかという項目が表示されます。ここでスムーズを選択します。

図02-21. スムーズ

 スムーズを実行すると右図のような曲線に変形します。この曲線をカスタマイズしたいときには、青いポイントを移動させることにより調整を行うことができます。

 

図02-22. スムーズ

 同様にビデオトラック V1 にもスムーズを適用することにより、より自然な映像のディゾルブを表現することができるようになります。
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