TIPS・優先フィールド

 

優先フィールド

 ビデオ信号で使われているNTSC方式・PAL方式・SECAM方式は、ハイビジョンや DVD で使われている順次走査とは違い、すべて 2:1 のインターレース走査方式です。1つのフレームは2つのフィールドから構成されており、それぞれのフィールドはフレーム全体の半分のライン数を持っています。

図03-1. フレームを構成するフィールドのイメージ図

 ビデオに映像信号が録画される時、一度にフレーム全体を取り込むのではありません。2つのフィールドにそれぞれ解像度の全体のライン数の半分ずつが記録されることになります。最初のフィールド、そして次のフィールドがリニア形式でビデオテープ上に記録されていくわけです。この2つのフィールドで1フレームとなる訳ですが、フィールドとフィールドの間には動きが発生します。そのために、フィールドは正しい順番で再生されることが重要になってきます。そのための設定が「優先フィールド」です。一般に使われているDVは「下(偶数)」なので、ここは「下(偶数)」と設定しておきましょう。

図03-2. 優先フィールドの設定

 DVで撮影された素材をもとにビデオではなくストリーミングを行うなどの場合、優先フィールドは「なし」に設定します。この時、素材が例えば早い動きの映像である場合、細かいラインが表示されますが、「エフェクト」「ビデオ・フィルタ」「ビデオ」「インターレース除去」を使うと細かいラインを取り除くことができます。

NTSC信号

National Television System Committeeで決定された信号で、日本・アメリカのカラー・テレビジョン信号として採用されている方式

Copyright 2002 MINTIA.NET All rights reserved.